境内が音楽で包まれたお月見ライブが終わり、山鳩と蝉の声がちらちらと聞こえます。
- 2019/7/22
- 神社仏閣
境内が音楽で包まれたお月見ライブが終わり、山鳩と蝉の声がちらちらと聞こえます。
梵鐘の音を研究されている方が海向寺の鐘を調べに来てくださいました。
海向寺の鐘はその昔、時を告げる鐘の役割りを頂いていて、先の戦争の時も供出されませんでした。
江戸時代に造られた鐘には8代目鉄門上人の名前や酒井玄蕃、そして沢山の人々の名前が彫られています。
鐘の音の研究をされている方によると、昔の文献に、鐘の音の中には人を助ける特別な力があり、極楽浄土に導いたり、現世利益で病気を治したとされる記述があったりするのだそうです。
海向寺の鐘の詳しい分析は後日いただけるとのことでしたが、鐘の音が鳴るだけで人が救われて、何らかの幸せにつながると思っただけで、満たされた気持ちになりました。
お正月の除夜の鐘を突く時はじっくりと鐘の文字などを見ることは難しいので、少し写真を載せてみます。
徒然草の黄鐘調の鐘、とまではいかないかもしれませんが、鳴らす人、聞く人の思いは風に乗って、酒田の街で空気になってどこまでも行くでしょう。
8月1日から粟島観音堂のお祭りがあります。お祭りの時は鐘を鳴らせます。
ぜひ、音を感じてみてください。