最近「ステルス値上げ」という言葉がインターネット上で話題になっていますがご存知でしょうか。
- 2019/3/15
- 企業・会社・商店
最近「ステルス値上げ」という言葉がインターネット上で話題になっていますがご存知でしょうか。
「ステルス値上げ」とは、商品の価格は変わらないものの内容量を削減しているため、実質的な値上げが行われている現象のことを言います。
たとえば、明治ブルガリアヨーグルト、2007年は500グラムで250円(税別)でしたが、2018年には400グラムで250円(税別)となっており、
価格は据え置きながらも容量は20%も減っているのです。
このような「ステルス値上げ」ですが、経済学用語ではシュリンクフレーションと言います。これはShrink(収縮)とInflation(インフレ)を掛け合わせた造語なのです。
そうです、「ステルス値上げ」の正体はインフレなのです。
「ステルス値上げ」が行われた商品が細かく掲載されているサイトがありますので、リンクを貼っておきます。
http://shrinkflation.info/
【いつの間にか容量が減っている商品wiki】
なぜこのようなことが起こっているのでしょう?断定的なことは言えませんが、大きな要因として原材料の高騰があります。
なぜ原材料が高騰するのでしょうか?
食料品の原材料の多くを外国から輸入しています。
近年米国を始めとした日本が食料の原材料を輸入している多くの国の経済成長が顕著です。そうした国がどんどん豊かになってきています。
そうした国の人々がさらなる豊かさを求め、人件費が上がっていく傾向にあります。
一方日本経済はなかなか成長軌道に乗ることが出来ていない現状があります。
世界経済の成長に日本経済の成長が追いついていない、そんな状況にあるワケです。
なので、日本人の所得がそれほど上がらないのに物価だけが上昇すると言う現象が起こるのです。
これは一言で言うと、私たちのモノを買うチカラ、すなわち購買力の弱体化とも言い換えることが出来ます。
その状況の中、円安方向となり為替までもが不利になった場合、私たちの購買力はさらに低下してしまうかもしれません。
外貨資産を保有することで、円安となる結果のインフレリスク、そして海外の成長を自身に取り込むことも出来るかもしれませんね。