◆中国の信号無視
- 2018/12/14
- その他・活動
◆中国の信号無視
グリー株式会社の小木曽です。
今回は「中国の信号無視」というお話です。
以前、中国では法律違反をしたり、マナー違反を繰り返すと、ネットで買い物ができなくなったり、飛行機のチケットが取れなくなる、という怖い仕組みがあるとお伝えしましたが、同じ中国で、今度は交通マナーについての凄い仕組みがスタートしました。
中国はマイカーが増えた割に交通マナーが悪く、交通事故も多いんですが、車だけではなく、歩行者も信号守らないんですね。中国当局もよほど手を焼いたのか、今回登場したのが、赤信号を渡ると、自動的に写真撮影され、街中のあちこちのモニターに「これが信号無視した人です」と顔写真が表示されるという仕組み。街中に顔が映し出されて恥ずかしいから、赤信号も渡らなくなるという、これだけでも凄い話なんですが、先日ちょっとしたハプニングがあって、ある日、街中のモニターに、有名な企業の社長さんの顔がバーンと表示されました。でもその社長さんは信号無視なんかしていなかったんですね。じゃ、なぜそんなことになったのか。
実はその社長さんの顔写真は、バスの車体広告、会社の広告として街中を走りまわっていたんです。バスですから当然、歩行者信号は守りません。だからバスが通るたびに、その社長さんは「赤信号を渡った」と顔が街中に映し出されてたんですね。中国は街のあちこちにカメラがあり、顔認識技術で、誰がどこにいるのか監視出来ているので、笑い話のようなエピソードですが、実はあまり笑えない話なんです。IT技術の進歩は、市民が幸せになるように使われなければいけませんね。