【 漁業用ブイから生まれる果実 】

【 漁業用ブイから生まれる果実 】

12/12に鶴岡市温海の鼠ヶ関で開催された3回目の #全国地方連携ブイアートプロジェクト。
10月、11月と実施してきたこのプロジェクトも最後となりました。

この回では、前回白く下地を塗ったブイにデザインを鉛筆で丁寧に下書きしてからペイント。
子ども達は、 あかるさかおる AkarusaKaoru先生や 八田 雅也先生のレクチャーの元、常識にとらわれない自由な発想で、生まれて初めてブイというキャンパスに色を入れていきました。

ブイにあるロープを通す取っ手の部分を口にしたり、背中の部分の模様に花柄を入れたり、海を旅してきたブイは華麗に変身していきます。
そして、出来上がったブイふぐさんには子ども達が考えた名前が付けられ、“いのち”が宿りました。

そして、最後は班でまとめをして発表。
その中で、こんな発表がありました。
「海はきたなかったけど、海のゴミを利用してアートができる事がわかった」

確かに、ゴミが溜まって海が汚れることはマイナスです。
しかし、発想次第ではプラスに変えることができます。

当初、このプロジェクトでは子ども達に環境問題を知ってもらうことが目的でした。しかし、それだけではないことを教えてもらいました。

現在、温海地域の児童の数は年々減少し続け、30年前の4分の1にまでなっています。
歯止めが効かない少子化は、さらに進行する可能性も十分考えられます。
地域から子どもが減ることは、賑わいが失われるだけでなく、私達の大切な文化の継承にも支障を及ぼします。これは大きなマイナスです。

しかし、今回のブイアートプロジェクトのように、マイナスから逆転の発想でプラスにできることがあるはずです。

子ども達は、それを学びました。

彼らが大人になったとき、この経験がきっと役にたつはずです。

旅人ブイが伝えてくれたメッセージ。
それは将来、大きな果実となって、故郷に恵みをもたらせてくれるかもしれません。

Written by 冨樫 繁朋.
Photo by 五十嵐 丈.

●全国連携ブイアートプロジェクトFBページ
https://www.facebook.com/BUOY.ART.Japan/

●あかるさかおる先生の活動はコチラから
https://www.facebook.com/akarusakaoru/

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