【庄内町の小さな旅「幻の米亀ノ尾 染物体験と新米御膳」】
11月4日(日)道の駅しょうないイベント広場にて、「幻の米亀ノ尾 染物体験と新米御膳」を開催しました。
「亀ノ尾」はコシヒカリやササニシキの原種であり、日本水稲三大品種の1つ。明治26年、庄内町小出新田の育種家「阿部亀治」が熊谷神社付近の水田で冷害に耐えた3本の稲穂を発見。彼はこれを原種として4年研究し、病害虫に強い亀ノ尾を生み出しました。そして現在の良質米のほとんどが「亀ノ尾」から代を重ねているのです。
今年は亀治生誕150年、町内外から集まった20名の参加者の方々は亀ノ尾の育種の歴史を学び、現在に生きる亀ノ尾の魅力を染め、食べる体験をしました。
染物体験は、亀ノ尾の2番穂を煮出した染液にシルクのストールを入れて、時間をかけてゆっくり染色。媒染液によってさまざまな色が生まれ、会場は彩り豊か。出来上がりもきれいで、皆さん五感を使って貴重な亀ノ尾を満喫しました。亀治や原種を保存し続けている農家の方々、自然の恵みに感謝です。