こちらは山形市消防本部 救急救命課です。
平成30年10月11日(木)に「重機連携訓練」を実施しました。
山形市では、「東日本大震災」の教訓を生かし、実災害に即応できる体制を構築するべく、平成24年に一般社団法人山形県解体工事業協会と「災害時における人命救助活動等への支援及び建築物等の解体撤去に関する協定」を締結し、継続した連携訓練を実施しております。
今回は、山形市霞城町の霞城公園内にある元山形市営球場解体工事現場をお借りして、「山形県解体工事業協会」と「株式会社クリーンシステム」のご協力をいただき、重機と連携した土砂災害現場からの救出救助活動訓練を実施しました。
まずは、騒音や重機のエンジン音などで、隊員の声だけでは重機の操縦士(オペレーター)に指示が伝わらないため、身振り手振りで指示を伝える「合図要領確認」の訓練を行っております。
次に、「道路工事現場で壁の崩落により作業員1名が土砂に巻き込まれた」という想定で訓練を行いました。ここでは、隊員によるスコップでの土砂排除と、隊員では重くて取り除けない瓦礫や石を重機で排除し、隊員と重機を連携させながら、要救助者を一刻も早く救出する【迅速さ】と、どこに埋もれているかわからないため要救助者を傷つけられない【慎重さ】を合わせながら救出活動を行いました。
土砂には、瓦礫や石が混在しスコップでは土砂が効率よく排除できないことや、操作員が大型の重機を柔軟かつ繊細に操作していたのを拝見し、一つの救助隊としての役割が大きいことを確認しました。
山形市は、いつ起こるかわからない実災害に備え、今後も訓練を重ねて知識と技術の向上に努めてまいります。
この度の訓練実施にあたり、山形県解体工事業協会及び株式会社クリーンシステムの皆様より多大なるご協力をいただきありがとうございました。