劇団わらび座のミュージカル「ジパング青春記」

劇団わらび座のミュージカル「ジパング青春記」
観て参ったぞぉぉ!!

ぼなせーら!常長にござる!

本日あきた芸術村わらび劇場に鉄籠(自家用車)を駆って参り、観て参った。

はじめに申す。
絶対に観た方がいい!

物語の構成、台詞、役者の芝居や歌や踊り、歴史的考察、舞台装置、どれもこれも素晴らしかった。

なにより素晴らしいのは、わらび座の皆が東北に住まい芝居を創る者として、東日本大震災で被害を受けた方々、家族や愛する人を亡くされた方々、そして亡くなった方、未だ行方の分からぬ方、みんなの想いを背負ってこのジパング青春記を創っているんだと、観ているこちらに伝わってきたことにござる。

ジパング青春記は、400年前の仙台藩牡鹿半島月の浦が舞台。そう、拙者常長の出帆の地じゃ。

月の浦に住まう青年リウタは、慶長大津波により姉さやを失い、生きることに希望を見出せなくなっていた。そこに政宗様から1000本の木を伐り出すことを命ぜられ動員される百姓たち。誤った噂によって激昂し、政宗様の命を奪おうとするリウタを止めたのは、ノビスパニア人のミゲルだったーー

この物語は、リウタとミゲルの友情を中心にしながら、政宗様や拙者常長を始めとする武士とお百姓、踊り子の一座や異国人などさまざまな個性ある人物が登場。人だけでなく、月の浦のネコたちも出てくる。これが面白い役どころで!

さらに劇中にはすずめ踊りみたいな踊りや鹿踊りも登場。舞台上で笛太鼓を奏で踊る姿は誠に楽しい。
切ない場面もある。さやの言葉に拙者は泣いたよ。
劇中政宗様から常長にかけられる言葉にも何度も何度も感激させられた。
もちろんミュージカルゆえ歌や曲も見事でござった。

もうひとつ。舞台装置も素晴らしかった。
実はステージには9トンもの砂が使われている。
役者が走れば砂は舞うし、踊れば砂も跳ねる。観ているこちらの臨場感もうなぎ上りじゃ。

さてこの砂。実は石巻の砂じゃ。
砂を敷くなど他の劇場ではなかなか考えられないこの舞台。わらび座のジパング青春記にかける並々ならぬ想いが窺える。

物語も役者さんも裏方さんも何もかも本当に素晴らしい舞台でござった。

改めて言う。
これは絶対に観てほしい!!

あきた芸術村わらび劇場での公演は、11月26日(日)まで。
そして、仙台市の電力ホールでも公演がござる。年が明けて2018年1月20日(土)から2月9日(金)じゃ。
詳しくはこちら http://www.warabi.gr.jp

拙者も全力で応援いたす!!

みんな、わらび座に参られよ!

支倉六右衛門常長

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