【人命救助に尽力した2人に感謝状を贈呈】
- 2019/8/8
- 行政・公共機関
【人命救助に尽力した2人に感謝状を贈呈】
「登米市消防長賞感謝状贈呈式」は8月7日、市消防防災センターで開かれ、人命救助に尽力したとして、鈴木秀彦消防長から池下成仁さん(42)と佐々木亜依さん(35)=迫町大網南=の2人に感謝状が贈られました。
今年6月13日の午前0時すぎ、自宅の窓から近所の建物火災に気付いた2人は、消火器を持って現場に駆け付けました。しかし、すでに火の勢いが強かったことから、消火が難しいと判断。隣接する介護施設の職員に火災を知らせ、119番通報を依頼しました。
池下さんは「燃え上がる炎を目前に、入居者の皆さんを隣の建物に誘導するのに無我夢中でした」と振り返ります。2人は職員と協力して、入居者を車椅子に乗せたり、介添えをしたりしながら避難誘導しました。佐々木さんは「消防署の人が来てくれた時は、ほっとしました。皆さん無事でよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべました。
鈴木消防長は「深夜の時間帯だったことや、出火した建物と介護施設の距離が非常に近かったことなどから、2人の行動がなければ入居者が完全に非難できず、大惨事につながる現場でした。勇気ある判断と行動に敬意を表します」と感謝の言葉を述べました。