今年、第一回目の

今年、第一回目の
「犬猫の譲渡会」が約2週間後に開催します。

なぜ、私が譲渡会をしようと思ったのか
今日はちょっとお話させていただきます。

私が子供の頃、家でポメラニアンという犬種を飼っていました。
そして愛犬が天国へ旅立ち、家族全員が
喪失感でいると、父が

「同じ犬種は悲しくなるから、
ポメラニアンに似ているチワワを次は飼おう!
ポニーに似たチワワを見つけて、名前もポニーにしよう」

その言葉で
悲しみに暮れていた日々から
一つのヒカリがみえました。

私は子供ながらその言葉をずっと信じていました。当時母親だけは反対し、いつまで経っても
新しい家族を迎えることが出来ませんでした。

その後も父の言葉をずっと信じ続け、
私も高校生となり、犬を飼えない苛立ちで
父には
「嘘つきー!」
と、叫び、何度も家族と衝突しました。
(いい高校がただ捏ねました!笑)

短大生となり
親元を離れ、一人暮らしの生活が始まりました。
ある日

「家族もいないし、この家には私しかいない。
誰も反対する人がいないんだから、やっと犬が飼えるぞ。」

と相変わらず当時からバカだった私は
単純にそう思い、強行突破!
人に相談などせず犬を飼いはじめた。
もちろん、昔に決めていたチワワを飼うことが
自然の流れでした。

(が、しかしこの行動も一般的にみたら
非常識ですよねー(汗)すみません。)

マメコを飼いはじめたら、これまでの親への
わだかまりは溶け、よい方向にと運びました。

そして当時、
「チワワブーム」
という風潮があり、ペットショプでは
たくさんのチワワが売れ残り、残ったチワワは
保健所で殺処分されるというニュースを目にしました。
同じチワワを飼っている身分として

「殺処分って?」
「保健所って?」

気になり、調べました。のめり込むように。
詳しく調べれば、知るほど、あまりにも
残酷で悲しくて。胸が張り裂けそうで。

その時から私は
「人間なんて嫌いだ。」
という鉛の感情を心の奥に置くようになってしまいました。
もちろん!人間は好きです。
でも時々、心の引き出しが開いてそう思う時は
今もあります。

もっと調べて、少しでも
「犬猫の殺処分」をヒトに知ってもらいたい!
私に何が出来るんだろう?
なにかしたい!
そんな気持ちが湧きました。

当時、英文科選考の短大に通っていた
私の卒論は
「犬猫の殺処分」でした。
英語全く関係ない。笑

ここでもトンチンカンな私です!笑

社会人になり、
ずっとなにかしら携わりたいと
思いつつも、行動に移せず過ごしました。

そして第二の分岐点
2011年3.11
たくさんの犬猫も犠牲となり、被災しました。
宮城県をはじめ、全国の愛護団体が被災している犬猫の保護活動をはじめていることを知り、
また胸の奥から湧き上がる気持ちが出てきましな。
自分もボランティアをしようと思い、保護団体さんにメールをしようと試みるのですが、なぜか送信することが出来なく、時間だけが過ぎました。

震災により当時、共同経営をしていたお店を閉め、私は無職となりました。

突然の無職になったので
今後何をして働いたらよいのか
迷路の入り口に入りました。

その中でもずっと胸の中にあった
犬猫の殺処分に関して、
動物達のために働く仕事がしたい。
と思いがありました。

しかしそういった職種はなく、
ボランティア活動で成り立つものでした。

仕事には出来ないか。

ある日、考えて考えて閃いた!
直感がキッラーンっ!

「そうだ!今やりたい仕事が見付からないなら、老後になったら森の中でカフェをする夢を前乗りしてやってしまおう!そして人が集まる場、発信する場を作り、そのお店から「犬猫の殺処分」について発信すれば、いいんだ!」

府に落ちれば、即行動に移すのが当たり前の
単純なこの性格。

そして
くさかんむりcafeを私は作りました。

まずは皆さんに納得、認めてもらえるような
お店を作らないと!
オープンをして3年間は
お料理の提供にただただ力を注いだ。

少しずつ皆様に
くさかんむりという場所を知っていただけるようになった。

目標の3年間も過ぎ、よし!これから
「犬猫の殺処分」に関しての活動が始められるぞ!

もちろんこの3年間も頭の中には常にあり、
どう発信するべきか考えていたが、
どう実際動いたら良いのか分からなかった。

私はご存知の方も多いと思いますが、
鬼のような石頭です。そのお陰で
10年以上も
「犬猫の殺処分」
という言葉だけにとらわれていた。

ふと頭を一瞬だけ緩めれた隙に
「犬猫の譲渡会」
という新入り言葉が
この石頭の中に入部してきた。

キッラーンっ!

「犬猫の譲渡会が日本でも身近なものになるように。譲渡会で新しい家族が見つかる事も、自ずと犬猫の殺処分を減らすきっかけに繋がるはずだ!」

宮城県内での譲渡会の会場は
主に駐車場や動物病院など。

硬い灰色のアスファルトの上で新しい家族を待つよりも、
くさかんむりの緑が生い茂った自然の中で
おいしい空気を吸いながら、新しい家族を待った方が犬猫ちゃんもイキイキ出来るんじゃないかな?

譲渡会。

なんとなく暗ーい重く、悲しいイメージだけど、
だからこそ
楽しい、わくわく、幸せな時間の譲渡会を
くさかんむりではやろう!

これが始まりです。
全然知識不足で、
何が正解なのかも分からない。
悩むだけ悩む。
でも情熱だけはある!
今が動き出すタイミングだと思いました。
正解がないからこそ、
動きながら、手探りでやっていくしかない。

二十歳の時に想った
「犬猫の殺処分」をなんとかしたい!

という夢をやっと
15年かけて少しずつカタチにすることが
出来ました。

そもそも私が愛犬マメコをあの時
飼っていなければ、
こんな気持ちは生まれず、
全く違う人生を歩んでいたと思います。
そう考えると、とっても恐ろしい。

マメが私に教えてくれたこと。
まーちゃん、ありがとう。

マメに感謝しながら、
「犬猫の譲渡会」を今年も開催します。

次回の
犬猫の譲渡会は
3月31日(日)です。
皆さまのご参加をお待ちしております。

くさかんむりcafe
マメコの飼い主 らん

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