JIA(日本建築家協会)アーキテクツウイーク 開催期間中の11月29日(木)13:05~14:50、せんだいメディアテークオープンスクエアで、イベントタイトル:「伊達政宗公の仙台城」(110分)の講師を、「政宗公ワールド」プロジェクト事務局大沢慶尋がつとめさせていただきました。

JIA(日本建築家協会)アーキテクツウイーク 開催期間中の11月29日(木)13:05~14:50、せんだいメディアテークオープンスクエアで、イベントタイトル:「伊達政宗公の仙台城」(110分)の講師を、「政宗公ワールド」プロジェクト事務局大沢慶尋がつとめさせていただきました。みなさま、ご多忙のところ貴重なお時間をお付き合いくださりありがとうございました。
冒頭、CG映像「謹製 仙台城」(CGで復元された仙台城本丸を、政宗公と家臣たちとのおもしろ感動エピソードで綴りながら周遊)を上映し、基本を楽しく学んでいただきました。
続いて、講演会「伊達政宗公の仙台城」(89分間)。
伊達政宗公が青葉山に築いた仙台城の構造とその独創性に着目し、仙台城に込めた壮大なる政宗公の思想と理想について現在までの研究成果に加え、新見解を示し、多大な画像資料によりご説明しました。きちんと、視聴者に政宗公の心が伝わったかは疑問が残ります(伝わらなければ意味がないのでこれが一番重要)が、主な論点は以下の6点でした。
① 仙台城は、政宗公の一生を貫いた「一国の大将としての行動原理」、すなわち「外は剛」「内に柔」をまさに目に見える形で具現化したものであり、そこには政宗公の思想・理想そのものが宿っている。要するに「仙台城=伊達政宗公」そのものだということ(大沢新見解)。
② 政宗公は天守閣の建造は最初から構想していなかったこと(大沢新見解)。
③ 天守閣に代る建造物とされる織豊系城郭技術の三階櫓が四つもあり、シンボルとして天守代用の機能を果たす伊達氏系城郭技術の懸造があったこと(大沢新見解)。さらに上段の間・上々段の間を有する上方の古式広間建築である大広間を煌びやかな桃山建築で建造し、秀吉の「見せる城」という織豊系城郭技術の象徴といえる城郭概念を導入したこと。
それらにより天守閣はなくとも極めて格式の高いお城であったこと(大沢新見解)。
④ 政宗公は、仙台城築城期には自然地形に守られた天然の要害の地に城を築き戦闘を前提として備える構造にした。しかし、慶長10年頃から新しい位置での大橋の建造・大手筋の付け替えを行い、城下町との連結をよくし、城下町経営に重きをおく方向へと転換をはじめ、戦闘を前提としない構造へと転換を開始したこと(大沢新見解)。
⑤ 仙台城は、政宗公が領国の民安かれ、国泰かれと願い、永遠に栄える領国の居城たらん願いを込めて築城したものであること。
⑥ 政宗公の仙台城は、伊達氏系城郭技術と織豊系城郭技術のいいとこ取りであり、煌びやかな新しい上方の「桃山文化」を、伝統的な「南東北・伊達氏の文化」がどっしりと重厚に支えていること。

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