禾食やの米作り2018

禾食やの米作り2018

『催芽(さいが)』

種蒔き前の最後の関門、いわゆる”芽出し”。

10日間程浸種した種籾を人口的にある程度発芽させる。

30℃くらいに温度設定した催芽機に入れて丸一日。
待たされ待たされ、やっと解放された種籾達が
一斉にちょっとだけ芽を出す。
これを種籾のハトムネと言う。

そういえば昔は湯船に入れていたのを思い出す。
夜中のお風呂の余熱とか湿気とか考えてみれば丁度良い。

でも今では便利な機械についつい頼ってしまう。

この芽の長さが重要で決して伸ばしすぎてはいけない。
こんなスリリングなところも催芽の醍醐味。

つい油断して伸ばしすぎたりすると
種まき時に折れたり痛んだりして発芽不良になったり
病気の原因にも成りかねない。

就農したばかりの頃、失敗するのが怖くて
夜中に懐中電灯片手に何度も覗きに行った事や
種籾を握り締め、近所の先輩農家さんを
何軒も聞いて走り廻った事が懐かしい。

結局、人それぞれこだわりがあって
答えは自分の感覚でしかない事を知った。

さあ、次はいよいよ種まきだ。

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